英語を学ぶときよく、いかに「ネイティブのように」発音出来るかを目指す風潮がありますが、これはナンセンスなことと言えます。もちろん、「ネイティブのように」美しく発音出来るに越したことはありませんし、RとLあるいはSとTHなど、ごっちゃにしてはいけない発音もあります。
けれども、実際に外国で外国人と仕事をする上で、圧倒的に大事なことは発信力と理解力です。英語を学習する人たちには是非考えて欲しいことです。「ネイティブのような」発音を身に付けても、発信する内容が粗末では相手にされません。逆に、発音がいわゆる「カタカナ英語」だとしても、しっかりとコミュニケーションが取れ、自己主張が出来る人は評価されます。
欧米人の言葉として「英語」のイメージが固定されている日本にいると、分かりにくい現実かも知れません。実際、ヨーロッパの人でも英語においては日本人同様のレベルの人も少なくありません。インド訛りを例に持ち出すまでもなく、ヨーロッパ人でも英語をしゃべるときは母国語訛りで聞き取りにくいほどだったりもしますが、発音で人は判断されないのです。自己主張のできる英語を身に付けることを目標とすることをおすすめします。