私はフィリピンで英語を学び大学を卒業してからずっと県立高校で英語の授業しているのですが、最近は英語検定2級に合格したいという生徒が格段に増えてきたように思います。特に私立大学の推薦入試を目指して頑張っている生徒は、英語検定2級にかなりのご利益があるということです。英語検定2級とセンター英語の英単語の難易度はほとんど同じなんですね。ですから2年前までは、英語検定2級を11月までに取得している生徒は、ほとんどがセンター英語でも150点以上を取っていたように記憶しています。
英単語レベルはほとんど変わりがないのですが、試験内容には大きく違いがあります。どちらもマークセンス方式だったはずなのですが、英語検定2級は昨年からライティングの領域を導入してきましたので、並べ替え作文がなくなりました。ですが私はこれは良い傾向だと考えています。なぜかと言いますと、センター英語は第2番で文法・語法の問題を出題します。これは10年以上も前のことだったと記憶しているのですが、それらの問題を出題するのには限界があります。ですから難問奇問が出始めたんですね。辞書にも載ってないような「run」の意味が出てきたり、研究者だけが知っておけば良いようなマニアックな文法問題です。そうなると大学入試も本末転倒です。何年も英語を勉強している割には、喋れない、聞き取れない日本人を養成することにつながってきたのだと思います。